市街化調整区域の使用目的変更について(福岡県久留米市)

市街化調整区域の土地と建物を任意売却で購入しました。
仲介業者に使用目的の変更が必要なことを知らされていなかったので後で知って困っています。
元はダンボール会社の倉庫で、私は鉄工所をやっています。
工作機械を使うのですがエアコンプレッサーは使用できないと聞きました。
仲介業者は使用目的を知っていたはずなのに、この土地を紹介し販売したのです。
仲介業者に問題はないのでしょうか。

ばろさん
  • 店舗・事務所・倉庫・工場
  • 競売・任意売却
質問日 2023/03/16 12:10:41 回答数2

回答一覧

ばろさん様
はじめまして
大阪府吹田市にあります近畿住宅流通、近畿不動産情報コンサルタント岡部知幸でございます。
弊社では全国各地の方から物件の活用相談をいただいております。

私どもでは市街化調整区域での活用相談も多く受けており、
私の場合は、①各市役所の建築指導課などの担当者さんと事前に打ち合わせをし、
②お客さま自身にも各課の担当者さんを紹介して、直接連絡・確認していただくよう促しています。

本件においてもそのような処置がきちんとされておれば、未然に防ぐことができたのではないでしょうか。
ただし実務上では宅建業者にそこまで求められているわけではなく、どこまで問題に出来るかは事象次第です。
契約書や重要事項説明書に工作機械を使った鉄工所など利用目的が明記されておれば、
そちらに沿う内容の契約であったか判断の根拠になるかも知れません。

解決策としまして、久留米市では本庁6階に予約不要の不動産相談の窓口があります。
一度、相談をされてはいかがでしょうか。
その際には、重要事項説明書、重説付属資料、契約書、やりとりしているメールなどの写しを持っていかれればスムーズかと存じます。

はじめまして。
家貴族の岡本と申します。

後から思った通りにならないとわかったら、
今後どうしたらいいのかや、
責任の所在はどこにあるのかなど
不安でいっぱいになりますよね。

市街化調整区域での用途変更の
ハードルが非常に高いことは
不動産会社としては把握しているはずですし
重要事項説明書にどんな文言がかかれているかを
見直すことが必要です。

2つ考えられることがあり、
【1つ目】は、任意売却ということで、
不動産会社側で十分に調査する時間がなかく、
その中で無理やり契約させてしまったという推測です。

任意売却は期限を過ぎると競売になるため
スピード感が需要になります。
その為十分なヒアリングと調査が行われず
その説明もされていないまま
売買契約に至ったことが考えられます。

【2つ目】は鉄工所の仕事内容について
仲介会社と買主側の認識のすり合わせができていなかった。

不動産会社は鉄工所のプロではないので、
どんな工具を使うかなどの知識が乏しい為、
仲介会社が役所で確認する際に
誤った認識のまま調査が進められていた可能性があります。
その場合は、どちらが悪いとも今の状態からでは
申し上げにくいです。

ただ不動産業者目線から言うと、
倉庫と工場では用途が明らかに違うのでハードルが
あがることは容易に想像できますが、、、


また仲介会社は不動産を安全に取引するのが仕事ですが
事業に関しての届け出や申請は別となります。
例えば、購入しようとする不動産で
民泊やカフェをしようとすると、
保健所との協議などが発生しますが
そこは事業者さま側で協議する内容なので
仲介会社はそのサポートをするくらいまでで
責任を追及することは難しいと思われます。

結局のところ、事情はどうであれ、
仲介会社との責任の所在については
【売買契約書】【重要事項説明書】の内容に
問題がなかったか、宅建協会に持ち込んでみるのが良いと思います。

その上で、
役所と協議して当初の目的通りに利用できる方法を探すのか、
仲介会社に買い取ってもらうように裁判を起こすのか、
アドバイスをもらうと良いと思います。