「テンプラ、天ぷら?」
一般の方なら食べ物を想像すると思いますが
不動産業界にいる方なら誰もが違う”テンプラ”を思い浮かべます。
私も入社したばかりのころ、テンプラって何?
と気になっていました。
そこで今回、不動産業界用語のテンプラが何か?
天ぷら契約って本当にあるか、どんな会社が天ぷらをしているのか
天ぷらの語源について、不動産会社を経営する私が解説します。
不動産業界で「天ぷらをからっとあげる」とは?
天ぷらってなに?
てんぷらとは、ありもしない架空の契約や、解約になることを前提にした契約の事を言います。
また、不動産の案内が入ってもいないのに、案内が入っている事として社内を出てサボることも天ぷらと言います。
天ぷらと言えば不動産業界に居れば誰もが分かりますし、不動産業者でなくとも人材派遣業や保険営業などでも一部で使われているようです。
何で天ぷらっていうの?
不動産業界に居ても、なぜ天ぷらというか良く分からない方も多いと思います。
諸説ありますが、天ぷらは「中身が見えない事」や「中身がないこともある」上に、「契約を上げる(揚げる)」をかけているものと考えられています。
ウチカツは、「打ち勝つ」と「家活」をかけてるんだね。
チェコ語の「UCI(教える)」、フィンランド語の「KATU(道)」もかけてるよ。
不動産に悩む人に道を教える、正しい方向に導くという願いも掛けているんだ。
天ぷら契約って本当にあるの?
会社や店舗によりますが、テンプラをあげているところをたまにお見かけします。
特に支店が幾つかあるような会社の場合、経営者が全店舗の成績を細かく見ることは難しくなるため、売上の数字だけを見るようになります。
そして、経営者が売上の数字だけを見るようになると、「何で売り上げが上がっていないんだ」と数字だけをみて店舗責任者を責めるようになります。
そうすると、店舗責任者は怒られることが嫌になり、架空の契約をでっちあげるようになるのです。
この時、担当営業、経理は天ぷらは良くないと分かっていても、大体店舗責任者には逆らえないので、言われるがままに天ぷら契約に加担するような形になってしまいます。
天ぷら契約ってどうなってるの?
そもそもローンが通る見込みがないお客様を契約したり、契約した事実がない架空の人物を契約したことにするなどの方法があります。
ローンが通る見込みがないお客様の場合、契約から2か月後位に解約します。
また、契約した事実がない架空の人物の場合、「ローンがなかなか通らない」「契約のための条件が中々成就しない」などの様々な理由をつけて、引き渡しを伸ばします。
天ぷら案内ってあるの?
天ぷら案内は恐らくどこの営業会社でもあると思います。
不動産営業は基本的に、土日がご案内日なので、土日に社内に居ることは許されません。
しかし土日に都合よく全てご案内が入るわけではないので、「ご案内に行く」と言ってお客様を訪問したりするのです。
ガラの悪い先輩等は昼寝したり、パチンコに行ったりしていたようです。
どんな会社が天ぷらするの?
不動産の営業をこれからやりたい方は天ぷらする会社には勤めたくないでしょうし、これから不動産の購入をされる方は、天ぷらする会社からは購入したくないでしょう。
しかし、天ぷら契約はある程度大きな規模の会社で営業成績を重視する会社あれば、どんな会社でもありうると思います。
特に店舗数が多い会社は天ぷらが起こりやすいと言えます。
何で天ぷら契約をするの?
「怒られたくない」とか、「天ぷら契約でも上げたことにしないと今の地位が危ない」と店舗責任者が思うからです。
実際に売上目標に対して達成していないと物凄い怒られますし、成績が悪いと責任者を降格させられる事もあります。
天ぷら契約をあげるのは店舗責任者の倫理観と能力によるところです。
店舗責任者の能力と倫理観が高い場合、いずればれるであろう天ぷら契約など面倒なのであげません。
わざわざ架空の契約書や、架空の成立台帳を作らなければならないので、本当に出来る人にとっては時間の無駄でしかありません。
テンプラ契約を上げたあとどうなっちゃうの?
ローンが通らない事が明らかな場合は契約から2か月後位に社内的な解約処理をします。
しかし解約処理をすること出来ないほど売上が悪い場合、ずっと解約処理をしないままで、更なる天ぷら契約をする店舗責任者も居ます。
そして、責任者が店舗の移動などをするときに、明らかに売り上げがおかしいという事が発覚し、責任者が降格か自主退社となります。
売上が芳しくない店舗の責任者は、結構な確率で天ぷら契約をあげている可能性が高いです。
テンプラ契約がない会社って?
テンプラ案内も、テンプラ契約も完全に意味のない無駄なことです。一時的に面子は保たれますが、時間の無駄でしかありません。
社内でコミュニケーションが取れている会社や、ノルマを達成できる会社・店舗であれば天ぷらなど意味のないことをしません。
つまり、売上が上がっていて忙しい店であれば、天ぷらを上げる時間すら無いのです。
天ぷら契約をしている会社は考えましょう!
天ぷら契約をしている会社は未だに存在します。
不動産業者の店舗責任者の方であれば、結局バレますし、最終的に業界全体にうわさが広がります。
「社長や役員に詰められた」「店長の詰めがハンパない」そんなこともあると思いますが、一本の天ぷら契約は雪だるま式に大きくなっていきます!
天ぷら契約はやめましょう!
天ぷらを上げている時間があったら、その時間に一人でも多くのお客様を見つけましょう!
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天ぷら契約をする会社とは関わらないようにしましょう!
天ぷら契約をしているような会社、店舗はあまり健全とは言えず、お客様に対してもきちんと物件や契約に関する説明が行われないこともあります。
分かればこのような会社とは関わらないと思いますが、不動産の賃貸や売買で、信用できないなと思ったら、不動産業者を変えることも一つの手段です。
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著者プロフィール
株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋樹人
法政大学工学部建築学科卒 2020年より同社代表に就任、ニッチな不動産でお馴染みURUHOMEを立ち上げ後、日本全国から不動産の悩みが寄せられる。不動産業界における高すぎる広告費の問題から、利用者と不動産業者のマッチングが適切に行われていない事を問題ととらえ、業界初の不動産業者も利用者も無料で利用できる不動産SNSウチカツ(UCIKATU)を2022年にリリースした。